すきにやらせろ

離と言います たまに書きたまに消える 名前はすきに読んでください

ぐっさり刺されたなにか

生きていたら、胸を突き刺すなにかと出会うものだと思います。

人によってはそれが本だったり、音楽だったり、幼子でも光景でも、それこそ道ばたの石ころなことだってあるでしょう。

 

それがなにか、についてとても興味があります。あなたの人生に関わるもの、その大きさと理由も含めて絶対に面白い。コンテンツとしてもその話を楽しみたい無粋な人間です。

 

わたしなんかは胸を刺した曲、になると思います。

 

文章を書くきっかけになった曲、というかバンドは「季節は次々死んでいく/amazarashi」。学生の時に触れて、スマホなんて持ってない時だったから家のパソコンで、ゆっくり他の曲も噛み締めながら聴いていました。

「歌詞を見ながら聴きたい曲が、いまいくつあるだろうか」というフレーズとともに並べられたアルバム。

手に取ってから、わたしの感情表現に言葉が加わりました。

 

歌詞は明るいものはあまりないと思います。

文学的な曲、と言うと伝わるでしょうか。

わたしの中では、底の底まで落ちたとき、身動ぎひとつだけでも倒れてしまいそうなときのためのバンドです。

 

この曲に触れた学生時代、全能感と無能がいつでも隣にいるように不安定でした。

何かしたいのになにも出来ない。挫折が怖くてできる範囲で生きているけど、その状況に満足していない。

発散できない矛盾、どす黒く鬱屈とした感情たちを持て余すなら、1回聞いてほしい。

そんなバンドです。

 

 

あなたに刺さったものはなんですか。